慢性腎臓病(CKD)

  • HOME>
  • 慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)は、腎臓の機能が慢性的に低下した状態、または腎臓に何らかの障害が持続している状態の総称です。現在、日本の成人の約5人に1人が慢性腎臓病に該当すると推定されており、決して珍しい疾患ではありません。

慢性腎臓病の大きな特徴は、かなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないことです。むくみやだるさ、尿の変化といった症状が出る頃には、腎機能がかなり低下しているケースも少なくありません。健康診断の血液検査や尿検査で異常を指摘された段階が、早期発見の最も重要なきっかけになります。宮崎市にある福永内科神経科医院の理事長は、腎臓専門医・透析専門医として慢性腎臓病の診断から長期的な管理まで対応しています。

こんな不安やお悩みはありませんか?

 

  • クレアチニンやeGFRの数値で異常を指摘された
  • 尿蛋白や尿潜血が陽性と出た
  • 慢性腎臓病と診断されたが、今後どうなるのか不安がある
  • 腎臓が悪くなっていると言われたが、自覚症状がない
  • 透析にならないために何ができるのか知りたい
  • 糖尿病や高血圧があり、腎臓への影響が気になる

慢性腎臓病の原因

慢性腎臓病を引き起こす原因は多岐にわたりますが、なかでも多いのが糖尿病と高血圧です。

糖尿病性腎症

糖尿病が長く続くことで腎臓の細い血管が障害を受けて、徐々に腎機能が低下していきます。透析が必要となる原因の中で最も大きな割合を占めている疾患です。

腎硬化症

高血圧が持続することで腎臓の血管が硬くなり、腎機能が低下します。高齢化に伴って患者数が増加しており、透析導入原因としても上位に挙げられます。

糸球体腎炎

腎臓のフィルター機能を担う糸球体に炎症が起こる疾患群です。IgA腎症が代表的で、健康診断の尿検査で尿蛋白や血尿が見つかることで発見されるケースが多いです。

その他の原因

多発性嚢胞腎(遺伝性の疾患)や薬剤による腎障害、加齢に伴う腎機能の低下なども、慢性腎臓病の原因として挙げられます。

慢性腎臓病のステージ分類

慢性腎臓病は、eGFR(推算糸球体濾過量)の値に応じて五つのステージに分類されます。eGFRは腎臓がどの程度働いているかを示す指標で、数値が低いほど腎機能が低下していることを意味します。

ステージ1(eGFR 90以上) 腎機能は正常だが、尿蛋白などの異常がある
ステージ2(eGFR 60~89) 軽度の腎機能低下
ステージ3(eGFR 30~59) 中等度の腎機能低下。この段階から積極的な管理が重要
ステージ4(eGFR 15~29) 中等度の腎機能低下。この段階から積極的な管理が重要
ステージ5(eGFR 15未満) 末期腎不全。透析療法や腎移植が必要になる段階

ステージ3以降は腎機能の低下が加速しやすくなるため、できるだけ早い段階で専門医の管理を受けることが大切です。

当院の慢性腎臓病診療の特徴

腎臓専門医が「悪化させない」管理を徹底

慢性腎臓病は完治が難しい疾患ですが、管理の仕方によって進行のスピードは大きく変わります。当院では、お薬の選択や投与タイミングを専門的な視点から見極めて、腎機能の低下をできる限り緩やかにすることを治療の目標としています。

透析の現場を知る医師による先を見据えた診療

理事長は透析施設での勤務経験が長く、現在も他院でシャント手術に携わっています。透析導入に至るまでの過程を数多く経験しているからこそ、保存期の段階で「今、何をすべきか」を的確に判断できます。仮に透析が避けられない状態であっても、そこに至るまでの管理を適切に行うことで、導入までの時間を確保することにつながります。

糖尿病や高血圧も含めたトータルな管理

慢性腎臓病の患者様の多くは、糖尿病や高血圧を併せ持っておられます。当院では腎臓内科と糖尿病内科の診療を一人の医師が担っていますので、腎臓の状態に配慮しながら血糖や血圧の治療方針を一体的に組み立てることができます。

慢性腎臓病の検査

クレアチニン(Cr)やeGFRの値で腎機能を評価します。そのほか、カリウムやリン、カルシウム、ヘモグロビンなども測定して、腎機能低下に伴う合併症の有無を確認します。

尿検査

尿蛋白や尿潜血の有無を調べます。尿中のアルブミン量を測定する検査(UACR)は、特に糖尿病性腎症の早期発見に有用です。

エコー検査

腎臓の大きさや形、血流の状態を超音波で確認します。当院では臨床検査技師が腹部エコー検査を実施しています。

腎生検

腎生検

尿蛋白の程度や腎機能の経過から、腎臓の組織を詳しく調べる必要があると判断した場合には、連携する医療機関にご紹介して腎生検を行います。腎生検の結果によって、治療方針が大きく変わることがあります。この「腎生検が必要かどうか」の見極めは、腎臓専門医に求められる重要な判断の一つです。

慢性腎臓病の治療

生活習慣の管理

塩分の制限、適度な運動、禁煙、適正体重の維持など、日常生活での取り組みが慢性腎臓病の進行を抑える基盤になります。ステージが進むにつれて、蛋白質やカリウムの摂取制限が必要になる場合もあります。

薬物療法

高血圧や糖尿病の管理に用いるお薬の選択は、腎臓の状態に大きく左右されます。腎機能に合わせた薬の種類や用量の調整は、専門的な知識が求められる領域です。当院ではSGLT2阻害薬など、腎臓の保護に効果が期待される薬剤を患者様の状態に応じて活用しています。

合併症の管理

慢性腎臓病が進行すると、貧血(腎性貧血)や骨ミネラル代謝異常、電解質異常などの合併症が現れることがあります。これらの合併症を適切に管理することも、慢性腎臓病の治療において重要な要素です。

慢性腎臓病が気になる方へ

慢性腎臓病は早い段階から管理を始めることが、将来の透析導入リスクを抑える最も確実な手立てです。健康診断で腎機能の異常を指摘された方は、自覚症状がなくても放置せずにご相談ください。当院では、患者様の腎機能の状態やステージに応じた治療計画をご提案いたします。

福永 慎 Shin Fukunaga

執筆者

福永内科神経科医院

理事長福永 慎Shin Fukunaga

略歴

  • 平成16年宮崎県立宮崎南高等学校 卒業
  • 平成22年聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 平成24年聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修修了
    宮崎大学医学部附属病院 第一内科入局
  • 平成25年4月~平成28年3月 JCHO宮崎江南病院医員
  • 平成28年4月~平成29年9月 県立延岡病院副医長
  • 平成29年10月~令和5年3月 愛仁会井上病院透析内科医長
  • 令和5年4月福永内科神経科医院 副院長
  • 令和7年福永内科神経科医院 理事長就任

専門医資格・所属学会

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医・指導医
  • 日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医
  • 日本糖尿病学会所属

電話0985-85-6006

診療時間