1型糖尿病・2型糖尿病

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糖尿病とは

糖尿病とは

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が慢性的に高くなる疾患です。食事から摂取したブドウ糖は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きによって細胞に取り込まれてエネルギーとして利用されます。このインスリンの分泌が不足したり、働きが悪くなったりすることで血糖値が下がりにくくなり、糖尿病が発症します。

糖尿病には大きく分けて1型と2型があり、それぞれ原因や発症の仕組み、治療の進め方が異なります。適切な治療を行うためには、まず自分の糖尿病がどのタイプなのかを正確に把握することが大切です。宮崎市の福永内科神経科医院では、1型・2型それぞれの病態に応じた診療を行っています。

1型糖尿病

1型糖尿病とは

1型糖尿病は、膵臓のインスリンを作る細胞(β細胞)が自己免疫の異常などによって破壊されて、インスリンがほとんどまたはまったく分泌されなくなる疾患です。日本の糖尿病全体の約5%程度とされており、比較的若い年齢で発症することが多いですが、成人になってから発症するケースもあります。生活習慣とは関係なく発症する点が、2型糖尿病との大きな違いです。

1型糖尿病の症状

インスリンの分泌が急速に低下するため、強い喉の渇き、頻尿、急激な体重減少、倦怠感といった症状が比較的はっきりと現れることがあります。2型糖尿病と異なり、症状の進行が速いのが特徴です。重症化すると糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態に陥ることもあり、緊急の対応が必要になる場合があります。

1型糖尿病の治療

1型糖尿病では、体内でインスリンを作ることができないため、インスリン注射による補充が治療の基本になります。血糖値の変動に合わせてインスリンの量を調整しながら、日常生活に支障のない血糖コントロールを目指します。近年では持続血糖測定(CGM)を活用して、食事や運動が血糖値にどのように影響しているかをリアルタイムで把握しながら、よりきめ細かな管理を行うことも可能になっています。1型糖尿病は生涯にわたる治療が必要となりますが、適切な管理を続けることで日常生活を大きく制限されることなく過ごすことができます。

2型糖尿病

2型糖尿病とは

2型糖尿病は、インスリンの分泌量が少なくなる、またはインスリンが十分に機能しなくなる(インスリン抵抗性)ことで血糖値が高い状態が続く疾患です。日本の糖尿病患者様の約95%がこのタイプに該当します。遺伝的な素因に加えて、食べすぎ、運動不足、肥満、ストレス、加齢などの生活習慣が発症に大きく関わっています。

2型糖尿病の症状

2型糖尿病は、1型と比べて症状の進行が緩やかで、初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、職場の健康診断や人間ドックの血液検査で血糖値の異常を指摘されて初めて発覚するケースが多くを占めます。病気が進行すると、喉の渇きや頻尿、体重減少、倦怠感、傷が治りにくいといった症状が現れることがあります。

2型糖尿病のリスク因子

  • 血縁者に糖尿病の人がいる
  • BMI25以上の肥満
  • 運動習慣がない
  • 食事の量が多い、偏食がある
  • 高血圧や脂質異常症がある
  • 過去に妊娠糖尿病を指摘されたことがある

2型糖尿病の治療

2型糖尿病の治療は、食事療法と運動療法を基本として、必要に応じてお薬による治療を組み合わせます。お薬には内服薬や注射薬(GLP-1受容体作動薬、インスリンなど)があり、患者様の血糖値の状態や合併症の有無に応じて選択します。当院ではSGLT2阻害薬を積極的に活用しており、血糖値の改善だけではなく、腎臓や心臓の保護にも寄与する治療を意識しています。

治療方針は画一的なものではなく、患者様の年齢や生活スタイル、合併症の状況を踏まえて個別に決定いたします。定期的な受診で経過を確認しながら、必要に応じてお薬の種類や量を調整していきます。

糖尿病の合併症を防ぐために

糖尿病で最も注意が必要なのは、血糖値が高い状態が長く続くことで起こる合併症です。三大合併症として知られる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害のほか、動脈硬化の進行による心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まります。

合併症の多くは、初期には自覚症状がないまま静かに進行します。定期的な血液検査や尿検査、眼科受診を通じて早い段階で変化をとらえて、適切な対応を行うことが予防の鍵になります。当院では腎臓専門医が糖尿病の診療を担当していますので、特に糖尿病性腎症については、腎機能のわずかな変化も見逃さずに管理いたします。

当院の糖尿病診療について

当院ではHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を院内で迅速に測定する体制を整えており、受診したその日のうちに血糖コントロールの状況を数値で確認できます。糖尿病の治療は長期にわたるものですが、患者様の生活に無理のない範囲で目標を設定して、定期的な受診を通じて一緒に管理を続けていきます。

糖尿病が気になる方へ

糖尿病が気になる方へ

血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、ご家族に糖尿病の方がいて心配な方、現在の治療に不安を感じている方は、お気軽にご相談ください。1型・2型いずれの糖尿病についても、患者様の状態に応じた診療を行ってまいります。糖尿病は早い段階から適切に管理を始めることで、合併症のリスクを大きく抑えることが期待できる疾患です。まずは現在の状態を正しく把握するところから始めましょう。

福永 慎 Shin Fukunaga

執筆者

福永内科神経科医院

理事長福永 慎Shin Fukunaga

略歴

  • 平成16年宮崎県立宮崎南高等学校 卒業
  • 平成22年聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 平成24年聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修修了
    宮崎大学医学部附属病院 第一内科入局
  • 平成25年4月~平成28年3月 JCHO宮崎江南病院医員
  • 平成28年4月~平成29年9月 県立延岡病院副医長
  • 平成29年10月~令和5年3月 愛仁会井上病院透析内科医長
  • 令和5年4月福永内科神経科医院 副院長
  • 令和7年福永内科神経科医院 理事長就任

専門医資格・所属学会

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医・指導医
  • 日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医
  • 日本糖尿病学会所属

電話0985-85-6006

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