執筆者
福永内科神経科医院
理事長福永 慎Shin Fukunaga
略歴
- 平成16年宮崎県立宮崎南高等学校 卒業
- 平成22年聖マリアンナ医科大学 卒業
- 平成24年聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修修了
宮崎大学医学部附属病院 第一内科入局 - 平成25年4月~平成28年3月 JCHO宮崎江南病院医員
- 平成28年4月~平成29年9月 県立延岡病院副医長
- 平成29年10月~令和5年3月 愛仁会井上病院透析内科医長
- 令和5年4月福永内科神経科医院 副院長
- 令和7年福永内科神経科医院 理事長就任
高血圧は、血管にかかる圧力(血圧)が持続的に高い状態が続く疾患です。日本では約4,300万人が高血圧に該当すると推定されており、生活習慣病の中で最も患者数が多い疾患の一つです。
高血圧そのものには自覚症状がほとんどないため、健康診断で指摘されても「特に困っていないから」と放置してしまう方が少なくありません。ところが、血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり続けて動脈硬化が進行します。その結果、心臓病や脳卒中、腎臓病といった重大な合併症を引き起こす恐れがあります。宮崎市の福永内科神経科医院では、腎臓専門医の視点を活かして、高血圧の管理と腎臓への影響を合わせて診療しています。
高血圧は症状がないまま進行することがほとんどです。上記に心当たりがある方は、お早めにご相談ください。
高血圧の約90%を占めるタイプです。はっきりとした原因は特定されず、塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、加齢、遺伝的な要因など、複数の要素が組み合わさって発症すると考えられています。
腎臓の病気やホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など、特定の原因によって引き起こされる高血圧です。原因となっている疾患を治療することで、血圧の改善が期待できるケースもあります。当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療にも対応しており、高血圧の背景にある原因を見逃さないよう心がけています。
高血圧を放置すると、動脈硬化が進行して、以下のような合併症を引き起こすリスクが高まります。
特に腎臓への影響は見落とされがちです。高血圧が長く続くと腎臓の血管が硬くなり、腎硬化症と呼ばれる状態を引き起こします。腎硬化症は透析が必要になる原因の一つでもあり、早い段階からの血圧管理が腎臓を守ることにもつながります。
当院では、高血圧の診断や合併症の評価のために、以下の検査を行っています。
診察室での血圧測定に加えて、ご自宅での血圧測定を重視しています。当院では血圧手帳をお渡しして、毎日の血圧を記録していただくことをおすすめしています。診察室では緊張して血圧が高くなる「白衣高血圧」や、逆に診察室では正常でも家庭では高い「仮面高血圧」を見逃さないためにも、家庭血圧の情報は治療において非常に重要です。
腎機能(クレアチニン、eGFR)、血糖値、脂質(コレステロール、中性脂肪)、尿酸値などを調べて、高血圧に伴う合併症や他の生活習慣病の有無を確認します。
不整脈や心臓への負担の有無を評価します。高血圧が長く続くと、心臓の筋肉が厚くなる「心肥大」が起こることがあり、心電図で確認できる場合があります。
手足の血圧を同時に測定することで、動脈硬化がどの程度進んでいるかを評価する検査です。痛みはなく、短い時間で検査が完了します。高血圧の患者様において、血管の状態を客観的に把握するために有用な検査です。
臨床検査技師による頸動脈エコー検査で、首の血管の動脈硬化の程度を評価することができます。心臓エコーでは、心臓の大きさや動き、弁の状態を確認いたします。
高血圧の治療では、まず生活習慣の見直しが基本になります。塩分を控えた食事、適度な運動、適正体重の維持、節酒、禁煙など、日常の中でできる取り組みから始めていただきます。当院では、患者様の生活に無理のない範囲で、具体的な改善点をお伝えしています。
生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合や、合併症のリスクが高い場合には、降圧薬を使用した治療を行います。お薬の種類は多岐にわたりますので、患者様の年齢や合併症の有無、腎機能の状態などを考慮して、適切なお薬を選択いたします。腎臓専門医として、腎臓に配慮したお薬の選択を行えることが当院の特徴です。
高血圧は、早い段階から管理を始めることで、将来の合併症リスクを大幅に下げることが期待できます。健康診断で血圧の異常を指摘された方、ご自宅で測定した血圧が気になる方は、まずはお気軽にご来院ください。血圧手帳をお持ちの方は、ぜひ受診時にご持参ください。