執筆者
福永内科神経科医院
理事長福永 慎Shin Fukunaga
略歴
- 平成16年宮崎県立宮崎南高等学校 卒業
- 平成22年聖マリアンナ医科大学 卒業
- 平成24年聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修修了
宮崎大学医学部附属病院 第一内科入局 - 平成25年4月~平成28年3月 JCHO宮崎江南病院医員
- 平成28年4月~平成29年9月 県立延岡病院副医長
- 平成29年10月~令和5年3月 愛仁会井上病院透析内科医長
- 令和5年4月福永内科神経科医院 副院長
- 令和7年福永内科神経科医院 理事長就任
宮崎市の福永内科神経科医院では、糖尿病の診断から治療、合併症の管理まで、糖尿病内科として幅広く対応しています。糖尿病は初期には自覚症状がほとんどなく、健康診断で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の異常を指摘されて初めて気づくケースが大半です。症状がないからと放置していると、知らないうちに血管や神経に障害が及び、腎臓病や心臓病などの重大な合併症につながる恐れがあります。
「血糖値が高いと言われたけれど、どうすればいいかわからない」「糖尿病と言われたが、まだ症状がないのでそのままにしている」。そうした方にこそ、早い段階からの管理が大切です。当院では、腎臓専門医でもある理事長が糖尿病の診療を担当しており、腎臓への影響も視野に入れた総合的な治療を行っています。
糖尿病性腎症は、糖尿病の三大合併症の一つであり、透析が必要になる原因の中でも大きな割合を占めています。当院の理事長は腎臓専門医・透析専門医の資格を持っており、血糖の管理だけではなく、腎臓への影響を常に念頭に置いた診療を行っています。糖尿病の治療と腎臓の保護を一人の医師が一体的に判断できることが、当院の大きな強みです。採血や尿検査の結果から腎機能の変化を早い段階でとらえて、治療方針に反映させることができます。
当院ではHbA1cの院内迅速測定に対応しています。HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖コントロールの状態を反映する指標で、糖尿病の管理において最も重要な数値の一つです。受診していただいたその日に結果が出ますので、数値をもとにすぐに治療方針を確認・調整することができます。外部の検査機関に委託する場合と比べて、結果をお待たせすることなく診察の中でお伝えできる点が、当院で糖尿病の診療を受けていただくメリットの一つです。
糖尿病の治療は、患者様の年齢や生活背景、合併症の有無によって方針が異なります。当院では、内服薬による治療を基本として、必要に応じてインスリン療法の導入も行っています。特にSGLT2阻害薬は、血糖値を下げる効果に加えて腎臓の保護にも寄与するとされており、腎機能を考慮した上で積極的に活用しています。治療方針は患者様と相談しながら決定して、定期的な受診の中で経過を確認しながら調整を重ねていきます。
血糖値を下げる効果に加えて、食欲の抑制や体重の減少も期待できるGLP-1受容体作動薬の処方に対応しています。当院ではマンジャロやリベルサスなどを保険診療の範囲で処方しており、患者様の血糖コントロールの状況や体重管理の必要性に応じてご提案しています。肥満を伴う2型糖尿病の患者様にとっては、血糖と体重の両面からアプローチできる選択肢の一つです。
糖尿病には、主に自己免疫の異常が原因で起こる1型糖尿病と、生活習慣や遺伝的な要因が関わる2型糖尿病があります。日本の糖尿病患者様の多くは2型糖尿病に該当しますが、それぞれの病態に応じた治療が必要です。1型と2型では治療の進め方も異なりますので、正確な診断のもとで適切な管理を行うことが重要です。
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで全身の血管や神経に障害が及ぶ疾患です。合併症は一度進行してしまうと元に戻すことが困難なものも多いため、糖尿病の治療においては合併症の予防と早期発見が非常に重要です。特に注意が必要な三大合併症として、以下が挙げられます。
手足のしびれや痛み、感覚の鈍さといった症状が現れる合併症です。足の傷に気づきにくくなることで、感染や壊疽(えそ)を引き起こして重症化してしまうケースもあります。日常生活で足の状態に注意を払うことが、予防において大切なポイントです。
目の奥にある網膜の血管が傷つくことで、視力の低下や、進行すると失明に至る恐れがある合併症です。初期には自覚症状が出にくいため、糖尿病と診断された方には定期的な眼科受診をおすすめしています。
高血糖が続くことで腎臓の細かな血管が障害を受けて、腎機能が徐々に低下していく合併症です。当院では腎臓専門医が糖尿病の治療を担当していますので、腎機能の変化を早い段階でとらえて、必要な介入を行うことができます。
糖尿病は、適切な管理を続けることで合併症のリスクを抑えて、日常生活を大きく変えることなく過ごしていただける疾患です。当院では、患者様の生活に無理のない範囲で、血糖管理の目標を一緒に設定していきます。定期的な受診を通じて数値の変化を確認しながら、治療方針を柔軟に見直していくことを大切にしています。健康診断で血糖値を指摘された方も、現在の治療に不安を感じている方も、まずはお気軽にご来院ください。
診療内容